コミティア92制作ばなしと反省会(当時イベント後すぐに書いたもの)

1.制作ばなし

1.コミティアに出るにあたって、とりあえずサークルカットを描きました
←こいつですね。
イラスト本に使う子は決めてました。漫画の方は…「イラストのほうは女の子が中心になるだろうから、こっちは男の子で」という安易な考えで決定です。高校のころちょろっと考えてた話に出てくる男の人の幼少時代…という裏設定あり。
まだこの段階では髪型ちょっと違います。そして帽子装備でした。鳥かごはあまり何も考えずセットで…;
はじめ考えていたのは、完成したものよりもっとホラー味が強くて閉鎖的。「鳥かご」というモチーフから物語を膨らまそうとしていたので当然といえば当然。
しかしそういう話を考えていくと気が滅入ってくる。そもそもギャグ入る余地ないじゃねーか。
…というわけで、軌道修正が徐々にはいっていきます。

2.漫画本ネタ出しです。
こういうことは頭の中でこねくり回しても最終的に絵に描かないと全然うまく行かないのが自分です。
で、描きました。左は魔法使いの話になることが決定した後のものです。
鏡 をモチーフに使うことはこの時に決定。そこから「虚像」というものを連想したのか、「入れ替わり」ネタを使おうとしていました。でも読み切りでいきなり入 れ替わりってどうなのよ…と思ってボツ。ホラーの話ど真ん中でいくならありかもしれないけどこの種類の漫画はなにか違う気がする。

「あと一人決定しない」という走り書きがあります。ソイニさんですね。

その後やや迷走しますが、この↓絵を描いて方向性がほぼ決定します。

人名は北欧系から借用(アキも外国の人名のつもりです)。舞台は北欧のつもりはありませんが…
友達と行った海外旅行の写真に大いに助けられました。足りない部分はグーグル先生にお世話になりつつ。
アキの衣装は中国の某少数民族の衣装を原型をとどめないレベルにまでアレンジしました(なにそれ)
完全にパッチワークです。ファンタジーだからいいじゃない!アシンメトリーは私の趣味です。
物に「物」以上の意味を与えようという考えもこの絵から。はっきりいってファンタジーでは当たり前の手法ですが。

完成したものと違うのはソイニが杖つきでないぐらいでしょうか。魔法使い見習いなわけですが、いきなり杖取り出すのも…うーん…となった挙句、足が悪い設定にしてしまったのでした。あんまりこういう設定は使いたくないんですが。

その後、物語の顛末まで考えていきます。

設定画ガリガリ。風景や小道具のネタも描きとめたり。


設定画を描いてもところどころ無視しています。たとえば、城の精に関しては当初インドっぽいイメージを持っていたんですが納得できなくなって変更しました。



3.イラスト本のネタ出しをします。

イラスト本のテーマは前々から考えていて、ヤな感じにしようと思っていました。で、「騙し」で決まっていたんですが、その中でも何に焦点を当てるかでちょっと悩む。
そして色味決定など。 自分はあまりにセンスがない。色彩勉強したいです。
奥付手前の絵を当初入れるつもりはなかったので、普通の格好してます。

←こんなの
のちセーラー服にモデルチェンジ。そしてタバコも吸います。吸うのです。 

4.本格的な制作にはいります。

反省会のほうでも書いてますが、私は漫画の筆が遅いです。
しかもトーンが使えません。ですからひたすらペンで描くしかありませんミリペンで^q^
それがめんどいくて、あとSAIに過剰な期待をしていたため最初は下書きを取り込んでSAIで描いていたのですが、直線の描き方がよく分かりません。(今もよく分からないので今度勉強しよう)※2012年現在ではわかります
「…」と思ってアナログに切り替えました。もっと早く諦めていたら二日前にほとんど徹夜になることもなかったはずです。
二つ目のトラブルは印刷機で、EPSONの印刷機が前日の出力でヘンになりました。父の印刷機を借りましたがそいつも直後におかしくなりました。私はなにか変な電波を出しているのでしょうか。
…でも、なんか、おわったら急速に辛かった記憶だけかすんできた。とかく面白かったです…!前日の昼飯がアイス一つだったのもいい思い出です。
色んな人たちにありあとう。あと飲み会すっぽかしてばっかで悪かったと思います。(サークル)

2.反省会

終わったー。終わったよー。
ブースに来て下さった方やお手にとって下さった方々、ありがとうございました!自分の手で売ったのは2・3冊で後は姉が売り子をしてくれたので(そのころ 私は買い物に飛びまわってました)顔を合わすことはほとんどなかったと思います。…ホントすみません。次があったらもっと真面目に…でも買い物楽しかった。。

反省会をします!
◇その一:今回の成果

漫画本…半分売れた(友人含む)
イラスト本…数冊。。
漫画本が思ったより売れました。一冊も売れないかも!うぇぇあ!とか思ってたのでよかった。嬉しい事もおっしゃって下さった方がいたようですが当人は買い 物に(以下略)…ほんと失礼しました。もっとブースにいたらスケブ依頼ももらえたかも…と淡い期待を抱いてしまった(ただ、当日は手が緊張で微妙にふるえ てました。チキン)

イラスト本はいまいちでしたねー。
◇そのニ:イラスト本が微妙に失敗したわけ

・白黒だ(イラスト本はフルカラーだろjk)
・中綴じのせいでページが開きにくかった(「平綴じはめんどい」と無精したのがまずかったぽい)
・本文の色が濃い(加減がわかんなかった…モニタとは違いますね)
・表紙の色が暗い(インパクト薄い)

何より粗いのが一番の理由ではありませんか たぶんそう
もっと美しい描画を心がけましょう…

ていうか思ったけども、印刷会社に頼むとオンデマンドでもかなり高くつくね。
売れない本を高い金かけて作っちゃったな…もったいない。
余談ですが、イラスト本で描いた絵をモチーフに、漫画描いてみるのも面白いかもしれません。

◇その三:そもそも原稿が切羽詰まりすぎです

イラスト本も漫画本もかなりギリギリでした。それというのも、イラスト本は
・はじめて印刷会社に頼んだため〆切がいつごろになるか把握していなかった
・アイデアはあったものの細かい構図やモチーフの決定が直前まで決まらなかった
漫画本は
・主人公の容姿は決めていたものの物語の本筋は当落通知後に決定
・主人公以外はやっぱり当落通知後に決定
・そもそも自分は漫画の筆が遅い
・途中までSAIでやっていたのを「無理」と思ってアナログに切り替えた
が主な原因だと思います。

結論:早めに準備しましょう。